カーロス.jr がブラジリアン柔術の普及に貢献したと
白帯が知るべきブラジリアン柔術の元となるグレイシーバッハ柔術の哲学
の記事で、触れた。
何か、体系立ててブラジリアン柔術を説明しているものはないか調べている中で、グレイシーバッハのポジションヒエラルキーのコンセプト・考え方を知った。グレイシーバッハのホームページからエッセンスを参照したい。
要するに、一つの技を深ぼるよりも、まずは自分のポジショニングが有利か不利かを理解し、まずはどの状態でも何をやるべきか、相手は何をしようとしているかを知るべきだというもの。
建設的なスパーをする為には、各ポジションで何をすべきかを知っていなければなりません。もし何をすべきかを知らないからといって身体的な強さだけに頼ってはいけません。グレイシーバッハのカリキュラムは、各主要なポジションの全てのポジション(上下両方のポジション)を体系的に教える様に設計されています。
http://graciebarra.jp/
カリキュラムを体系化したことが普及にもつながったと思う。道場でも先生はこれを意識していると思うが、個人の参加度合いによって飛び飛びになることが多い思うので、しっかりとポジショナルヒエラルキーを自分でも意識できるようになる必要がある。
ポジショナルヒエラルキーの順番
実際にスパーリングをやっていると、バックマウント、マウントを相手にとられると絶望を感じてしまう。攻めては有利なポジションをいかに作るかが求められる。また、それぞれのポジションの中での技(抑え・固め・ガード・スイープ・エスケープ)を習得していく必要がある。これが網羅できていないと確かに、やられてしまうので、初心者はまずそれぞれに取り組んでいく必要がある。
ブラジリアン柔術におけるポジショニングの有利⇄不利の順番
- バックマウント(最高)
- マウント
- ニーオンベリー
- サイドコントロール
- ハーフガード上
- ガード上/下 (中間)
- ハーフガード下
- サイドコントロール
- ニーオンベリー下
- マウント下
- バックマウント下(最悪)
ポジショナルヒエラルキーとは最高から最悪まで柔術における主要なポジションの階層(段階)の事。その中で意識や成熟度をはかるチェックリストとして以下を質問項目で確認している。
ブラジリアン柔術チェックリスト
前述のグレイシーバッハのサイトの質問をチェックリスト化すると
- スパー中のいつ何時でも自分がどのポジションにいるのか把握しているか?
- いつスパーの動画を止めても、現在地のポジションを特定できているか?
- 有利な位置の時:相手はどの様にエスケープしようとしているか?
- 有利な位置の時:あなたはどの様にポジションをコントロールしているか?
- 有利な位置の時:そこからのサブミッションは何か?
- 有利な位置の時:ポジション移行はどうするか?
- 不利な/守備的な位置の時:どの様にエスケープするか?
- 不利な/守備的な位置の時:どのサブミッションを防御/カウンターを取る必要があるか?
- 不利な/守備的な位置の時:あなたは悪いポジションを一段階良いポジションに戻すか、進める事ができるか?例。ハーフガードからフルガードへの移行
スムーズに、上記のこの質問に答えられるだろうか?
わたしはまだまだである。。。
常にまずは意識し、足りない技や対処法をみにつけていきたい。自分の中で体系化し、無意識にできるようになるまでには時間がかかるが、とても重要な事なのでまずは意識から。
まとめ
白帯は、得意技を身につけたいと一つの技を深ぼるよりも、ポジショナルヒエラルキーを理解し、それぞれの技・対処法を身につけるべし!
以前、上級者に上と下、どっちが得意なの?と言われたことがあるが答えられなかった時、無理してどちらかを定めてやるべきなのかと思ったことがあったが、全体像がわかっていないと、無茶苦茶な動きでスパーリングで組む相手にも迷惑になる。
まずは全体図を理解し、最低限の基礎レベルを上げることに改めて取り組んでいきたい。
意識が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。運命が変われば人生が変わる。
ここまでは言い過ぎかもですが笑
鍛錬ですねっ