グレイシー柔術の歴史は、前田光世先生がブラジルに渡ったときに、カーロス・グレイシーに指導したのがきっかけで伝わり、弟のエリオ・グレイシーっと共に発展させた。
嘉納の弟子である前田光世は、彼(加納師範)から柔術の全てを教わりました。またその寝技と自己防衛(セルフディフェンス)の技術を格闘技に積極的に取り入れたのです。コンデ・コマの名で知られる前田は、その高い技術を認められ、世界に柔術を広める為に海外に派遣されました。アメリカ、中南米、ヨーロッパ各地で柔術の素晴らしさを伝えながら、1914年にブラジルの地へ渡りました。そこでカーロス グレイシーという少年との出会いを果たし、その少年を通して一粒の柔術の種をブラジルに植える事となったのです。
グレイシーバッハジャパン本部HPより https://graciebarra.jp/gb-bjj/heritage/
そしてエリオ・グレイシーの系譜を受けたグレイシー柔術について、ヒーロン・グレイシーのセミナーを通じて哲学を紹介した。
グレイシー柔術の哲学についてはこちらの記事を
今回は、カーロス・グレイシーJrが、グレイシー柔術から
独立して作ったグレイシーバッハにブラジリアン柔術の上達のヒントをもとめる哲学を学んでいこう。
グレイシーバッハは、Gracie Barraと記載する。
カーロス・グレイシーJrは、前田先生が直接指導したカーロスの息子である。
ゴールは、勝つことではなく自己形成、自分自身への挑戦であるという点がポイントである。グレイシーバッハのホームページでも以下のように記載されている。
マスター カーロス グレイシー Jr. は、「勝つ事が最終的なゴール」と教える事は正しくないと信じています。グレイシーバッハ(GB)における本当の勝利というのは、トレーニングを通じて、その過程で学ぶ事の出来る自分自身の限界への挑戦なのです。そして負ける事は何かを学びよりいっそう進化した挑戦者となる事と信じています。(それは決して敗者になる事とは違います。)
グレイシーバッハジャパン本部HPより https://graciebarra.jp/gb-bjj/philosophy/
より哲学的な要素があり、柔道のように”道”があり、人格形成や教育であると感じた。トーナメントで好成績を収めるだけでなく、
「Jiu-Jitsu for Everyone!」
をスローガンに掲げ、人種・国籍・信条・年齢・性別を越えてあらゆる人々がブラジリアン柔術を学べる環境づくりに注力している。競技の普及に尽力したカーロス・グレイシーJr.の功績は大きい。JBJJFの創始者でもあり、ホームページにも記載されている。
今日の柔術は、カーロス・グレイシーJr.が設立したブラジル国内連盟(CBJJ)並びに、国際連盟(IBJJF)によって、高度に組織化されたスポーツとなっている。カーロス・グレイシーJr.とCBJJの努力により、初期の諸大会が開催されたことは、柔術の発展に大きく貢献した。現在IBJJFとCBJJは、ブラジル、アメリカ、ヨーロッパ、アジアにおいて大会を開催し、カーロスの当初の夢である『柔術の世界への普及』という夢を現実化している。
https://www.jbjjf.com/about/bjj/
さらに、グレイシーマガジンの発行を開始した。情報を広く世界へ届けることとなったt。
1990年には、柔術とその大会の周知を目的に、「グレイシー新聞」を発行。現在では「グレイシーマガジン」として柔術の発行物としては最も有名な雑誌に成長しました。
https://graciebarra.jp/gb-bjj/the-founder/
MMAの発展にはグレイシー一族は斬っても切り離せない。
いろいろな歴史の上で、いまのブラジリアン柔術がなっている。興味深い。
古武術や、柔道の成り立ちについても今後しらべていきたい。