28年度の予算が過去最大の97兆円になるみたいですね。
政府は、来年度予算案について、高齢化で社会保障費がさらに増えることから、一般会計の総額を当初予算で過去最大の97兆円台とする方向で調整を進めています。
とのこと。
金額が大きすぎてよくイメージがつかないと思う。
先月11月に国会に出されました平成27年度一般会計歳入歳出決算
これみても国って国債ばかりで借金まみれでやばい!とメディアは騒いでいるというのは、
聞き慣れてしまったことですが、興味本位で平成27年度決算を読んでみました。
日本国の会計をみて面白い収入源を発見しました。
参照にしたのは、下記です。
→ 一般会計歳入歳出決算
→(参照)Excel版
※【Excel版】は歳入決算明細書及び歳出決算報告書(科目別内訳)を掲載しています 。
実際に見てみると、項目が多すぎてエクセルとにらめっこしていたら、迷子になりました。
今回は、その中でも「こんなところで日本は収入を得ているんだ!」という純粋に私が驚いた箇所があったのでそれを紹介します。
面白い国の収入源まとめ
法務省 刑務所作業収入 43億円
¥4,368,812,000
刑務所に入った受刑者が働いたお金が国庫に入っているものです。
43億円って大きいですね。ビックリです。
作業時間は1日8時間、1週間で40時間と決められています。
作業の収入は全て国の収入となりますが、作業にあたった受刑者には作業報奨金が支給されます。 作業報奨金に充てられる金額(予算額)は、平成25年度には、一人1か月当たり平均で4,816円で、原則釈放時に支給されます。
一般労働者のように自由な労働契約に基づくものではないため、作業条件については行刑法規によって規制されており、一般労働法規の適用はありません。
法務省矯正局の資料によれば、平成25年度の就業人員は1日平均約5万4,868人。年間約42億円もの額を稼ぎ出します。
給与はもちろん低いですが、
1日8時間 週40時間 規則正しく労働することで更生と職業訓練にもつながる仕組みです。
つづいて驚いたのが、これ
厚生労働省 物品売払収入 あへん売払代 24億円
¥2,463,006,000
なんじゃこれはと思って調べたら、
医療用目的で政府が一括して買いそれを売却した金額のようです。
世界ではWHOが「Cancer Pain Relief」をガイドラインで定め、
がん性痛などの痛みの治療において医療用薬としての活用がうたわれているようです。
酒税ではなく、こんなものも
経済産業省 特定アルコール譲渡者納付金 97億円
¥9,784,400,000
アルコール事業法に定められた金額を納付する仕組み
製造、輸入、販売、使用でも登録免許税が必要になるそうですね。
97億円って相当ですね。
http://www.meti.go.jp/policy/alcohol/alc_pamphlet.pdf
一瞬分からなかったですが、CMでお馴染みのアレでした
文科省 独立行政法人日本スポーツ振興センター納付金 97億円
¥9,771,094,000
これはスポーツくじの収益からの支払われている金額。
totoはCMでもお馴染みですね。
国庫納付金は、青少年の健全育成、教育・文化の振興、自然環境の保全、スポーツの国際交流等に充てられます。
続いては、あのお馬さんの
農林水産省 日本中央競馬会納付金 2579億円
¥257,963,000,000
こちらも上記の文科省と同様にJRAの収益から支払われる金額。
2579億円!!!大きいですね。
競馬はあなどれないですね。
JRAでは、国庫納付金を納付している。国庫納付の仕組みは、例えば、100円の勝馬投票券を買えば、10円が国庫に納付される。これが第1国庫納付金と呼ばれるものである。また、JRAの事業運営の結果、各事業年度において利益を生じた場合には、その額の1/2が国庫に納付される。これが第2国庫納付金と呼ばれるものである。これらの国庫納付金は国の一般財源に繰り入れられている。
まとめ
ちなみに今紹介したものは
平成27年度の歳入 円グラフ 財務省
全体の歳入の中での「その他収入」5.1兆で全体の4.9%の中の話です。ほんの一部です。
収入で言えば、所得税、消費税、法人税、その他の税で大半を占めています。
その他の税である酒税は1兆3,080億、タバコ税は、9,060億円でした。
興味が湧いたら、是非、国が発表する一次情報にアタックしてみてください。