ブラジリアン柔術の奥深さにのめり込んでいる白帯のMusimeganeです。
スパーリングの時に、いきなり、抑え込め!と言われてもどうやっていいいのか、そもそもわからない、あまり教えてもらっていないぞ、なんとなくやってしまっているという方向けに抑え込みについての情報をここにまとめるので参考になればと思う。
ブラジリアン柔術では、有利なポジションでコントロールし、そこからサブミッションに持っていくため、相手をコントロールする抑え込みは非常に重要になる。
ブラジリアン柔術の考え方についてはこちらも参照して欲しい。
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そもそも、抑え込みとはなにか?
固技の一つとして紹介されている。固技(かためわざ)は、格闘技・武道においては相手の動きを封じる技と説明されている。
基本的には寝技で多いが立ち姿勢や膝を突いた姿勢でも用いられ、固技のすべてが寝技ではない。プロレスにおいては、固め技は組み技あるいはグラップリング・ホールドとも呼ばれ、極技(関節技、絞め技、締め技、ストレッチ技の総称)と抑え込み技(ピンフォール技)がある。
今回は、柔道・柔術をメインに説明していく。
抑え込みの基本の技について
抑え込みについては、いろいろな技があると思うが、ここでは、柔道を基本とした動きを紹介したい。袈裟固めや横四方といった柔道の授業でやったことがあれば聞いたことがあるものだ。
8ポジション・地球一周について
柔道、ブラジリアン柔術では8ポジション(エイトポジション)や、世界一周・地球一周と名前をつけて一連の動作として練習していることが調べてわかった。
抑込みは技が変わっても時間止まらない点がポイントで、相手の動きによって技を変化させる、寝技にも立ち技のように体さばきができることが望ましいので、相手の変化に対して抑え込んでいく。
柔道の世界一周
柔道では、袈裟固めからスタートしているものが多かった。相手の予測される動きに合わせて、次の抑え込みに移るといった流れだ。固技である抑え込みは、20秒で一本、10秒で技ありになる。世界柔道やオリンピックを見ていると脱出不可能な、タイトな寝技での一本勝ちを目にすることもある。
柔道の世界一周の流れは、
- 袈裟固め:相手テッポウで逃れようとする。
- 後ろ袈裟固め:エビで逃れようとする。
- 横四方固め:肩をはずして逃れようとする。
- 逆の横四方固め:逃れようとする。
- 縦四方固め:足を絡み逃れようとする。
- 肩固め:逃れようとする
- 袈裟固め
柔術のエイトポジション
ついで、柔術について調べてみた。マウントからスタートしていて流れはこうだ。
- マウント
- 逆袈裟固め
- 横四方固め
- 崩れ袈裟固め
- 上四方固め
- 反対側の崩れ袈裟固め
- 反対側の横四方固め
- 反対側の逆袈裟固め(→マウントに戻って一周)
の流れである。返しまでというよりはまずは動きを習得するためのドリルという形。参考になる動画はこちら
抑え込みのポイント
抑え込みは、どこを抑えているか、相手の動きを殺しているかを意識することが大事になる。横四方固めや崩れ袈裟固めの時は膝と肘、マウントポジションは両膝、上四方固めの時は両肘で挟むことがポイントで相手を常に挟んでおくことでタイトにコントロールすることが出来る。また、相手がどう逃げるのかを予測しながら、抑え込みを変化して、相手の逃げ道を潰したりしてポジションを保つことができる。
強く抑え込む時と、相手を泳がせて柔なくコントロールすることの両方ができるようになりたい。
また、ハーフガード状態、及び、ニーオンザベリーの時に参考になる動画もこちらに貼っておく。
ハーフガードの状態での地球半周について
クロスニー、リバースハーフガード、ハーフマウント、などについても説明されている。ハーフガードからのポジショニングの参考になる。
ニーオンザベリーで巧みに相手を抑える
膝をうまく使う場合も紹介する。サイドマウントからのニーオンザベリーで巧みに相手を抑えていく動画もみつけたので参考にしたい。
大きな相手に圧をかけていくのに使える。サイドマウントから、相手の奥襟と、左腰を押しながら、腕立てをして、右膝を刺す。そのままカラーチョークに入ることも可能。また、右膝を入れ替えて、反対に足をふって、腕を狙うこともできる。パスガードしたあとの膝を使ったポジショニングのための体捌きも頭に入れたい。
まとめ
抑え込みとは、相手の動きを封じる技のひとつ。
なんとなくでやっていたけど、どんな動きがあるのかからまずは、抑え込むポジションを一連の流れで覚えていくことが良さそうだ。まずはそれぞれの形から学び、どこを抑えているのか、相手の動きを殺しているのかを知り、その後相手の動きを予測して、次の抑えに滑らかに移行できるようになりたいものですな。
鍛錬!鍛錬ですな!