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怒涛の国際化 急スピードで増加する訪日外国人・在留外国人と、出国日本人から日本のインアウトをデータで見る。(2016年6月末 法務省)

「外国人観光客増えているんだー」とか「外国人留学生も増えているよねー」と
ニュースで聞いたり、暮らしで実感されていると思います。
ここでは、オフィシャルデータとして発表された内容を個人的に咀嚼していきます。

日本は国際化しているのか、インバウンドとアウトバウンドをみてみよう。

法務省は、2016年の6月末までの数値として、
「平成28年上半期における外国人入国者数及び日本人出国者数について(確定値)」と
「平成28年6月末現在における在留外国人数について(確定値)」を発表しました。
「平成28年上半期における外国人入国者数及び日本人出国者数について(確定値)」 
外国人入国者数は1,145万6,344人で,前年同期比209万5,802人(22.4%)の大幅な増加
日本人出国者数は791万1,808人で,前年同期比28万7,274人(3.8%)の増加
「平成28年6月末現在における在留外国人数について(確定値)」
平成28年6月末の在留外国人数は,230万7,388人で,前年末に比べ7万5,199人(3.4%)増加。
 上記なようなデータが出ています。データ上では、インバウンドもアウトバウンドも、
外国に行く日本人も、日本に来る外国人も増えていることがわかります。

外国人入国者数と日本人出国者数について

グラフで見るとわかりやすいです。
訪日観光客が引っ張り、俗に言うインバウンド効果で訪日外国人の数は伸び続けているといえます。
2020年の訪日外国人目標である4,000万人まで2倍にしなくてはならい。

toyokeizai.net

オリンピックまでにどこまでいけるかということですね。
また日本から海外へ出国している数は年々減っている傾向していて、
若者の海外離れが叫ばれていますが今回は微増したので、今後どうなるかにも注目していきます。
ちなみに法務省が出している資料では、

対前年同期比増減率で15〜19歳が9.2%、20〜24歳が10.8%と増加しています。
若者は海外に行くようになった、良い若い層からグローバル化していると言えるでしょう。
さて、続いて在留外国人を見ていきたい。

在留外国人の数と国籍別

コンビニや居酒屋でも、街を歩いていても日本に住む外国人の方が増えたような実感の通り、
日本で仕事、研修、勉強などで3か月以上日本に暮らす在留外国人の数が、
230万人を超え統計を開始してから、過去最高になったようです。
国籍別で見ると、
中国 67万7,571人
韓国 45万6,917人
フィリピン 23万7,103人
ブラジル 17万6,284人
ベトナム 17万5,744人
ネパール 6万689人
法務省の資料でみるとブラジルにベトナムが急カーブを描いて急激に伸びているのがわかります。

 

在留外国人については「留学生30万人計画」による20万人ほどの留学生が数の後押しになっています。
特に伸びているのは、ベトナム人は留学だけでなく、技能実習、ネパール人は「語学留学」の増加です。
ベトナム人在留日本人は9年前の平成19年末の調査と比べて、およそ5倍になっているとNHKにありました。
驚きの増加率です。
また法務省は
「永住者も増え外国人の日本への定着化が進んだことや、景気の回復の影響などさまざまな要因がある」
とコメントしています。
日本で稼げるということが後押ししているのですかね。
ここは出稼ぎ目的の留学問題がありますが、ここでは割愛しておきます。
興味がある方は、こちらの記事も読んでみてください。
「留学生30万人計画」で20万人になった留学生とその一部に潜む問題。

メディアはどう伝えているのか

在留外国人 過去最高の230万7388人(産経ニュース)

http://www.sankei.com/life/news/160926/lif1609260039-n1.html

在留外国人 統計開始以降最多の230万人超(NHK)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160926/k10010707421000.html
在留外国人が過去最多…ベトナム・ネパール増加 (読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20160927-OYT1T50002.html
過去最高の230万超えを各社タイトルに入れてますね。
在留については複数メディアが発表していてましたので参考に。

まとめ

「クールジャパン」による訪日客や「留学生30万人計画」による留学生の増加、
外国人研修生の受入れが後押しして、外国人入国者の数は増えています。
2,015年で1968万人で3年間で倍増したこと考えると
2,020年オリンピックまでに4,000万人は夢ではないかもしれません。
また日本政府さらに2,030年には6,000万人を目指し、消費額15兆円を見据えています。
在留外国人も留学生や研修生をはじめとしてとして増加していて、
ものすごい速さで、国際化が進んでいると言っても過言ではないです。
その背景には、査証等の入国審査基準の緩和などの様々な施策があることを
忘れてはなりません。
法務省入国管理局は
「在留外国人は増える傾向にあり、不法残留が増えないよう適正に管理するとともに、
外国人と日本人がともに暮らしやすい社会を目指していく」としています。
(NHK)
うんうん。本当に大事です。
労働人口減少が迫る日本の国際化は私たちの気づかないところで
ものすごいスピードで進んでいることを意識しなくてはなりません。
それに伴い、
いろいろなインバウンド向けのビジネスや、外国人を支えているNPO/NGOなどが
増えています
一人ひとりが意識することで変わっていくと信じたい。
外国人と日本人がともに暮らしやすい社会を目指していきましょう。