内閣府が主催する国際交流事業の、2018年の募集が開始されました。人生観が変わると定評がある、国際交流事業としては日本で一番大きな規模です。
ここでは、内閣府の青年国際交流事業とは何か、プログラム選びのポイントと注意点、プログラム一覧を紹介していきます。
内閣府の日本最大級の国際交流事業に参加して、あなたも、日本代表になりませんか?
内閣府の青年国際交流事業とは
外国人青年との交流がメインのプログラムが6つあります。
事業名 | 事業概要 |
国際青年育成交流事業 | 航空機による拠点滞在型で共同体験交流を中心とした密度の濃い国際交流活動 |
日本・中国青年親善交流事業 | 日中平和友好条約の締結を記念した、日本と中国両国政府の共同事業 |
日本・韓国青年親善交流事業 | 日韓共同声明及び日韓国交正常化20周年を踏まえた、日本と韓国両国政府の共同事業 |
「東南アジア青年の船」事業 | 日本とASEAN(東南アジア諸国連合)加盟国の共同声明に基づいて始められた共同事業 |
「世界青年の船」事業 | 国際社会や地域社会において活躍し得る人材(グローバルリーダー)の育成を目的とした事業 |
「地域コアリーダープログラム」 | 高齢者・障害者・青少年の3分野に係る社会活動の中心的担い手となる青年リーダー育成を目的とした事業 |
海外に航空機で派遣され、現地の青年や多くの人と交流を深めるプログラム。東南アジアや、太平洋を目指し、船で移動しながら船内での活動を通して、国際交流をするプログラム。社会活動に従事する青年リーダーたちの交流に特化したプログラム。
上記のような、複数のプログラムが有り、各都道府県での1次選考から、内閣府の2次選考を経て、日本代表が選出されます。
参加青年の年齢は、18歳〜30歳のもの(コアリーダープロジェクトは。23歳~40歳)が多く、日本各地から選考された学生、社会人が一団となって、海外の青年と交流します。日本の参加者だけでも多様性がある事業といえます。
次で、内閣府の国際交流事業におけるプログラム選びのポイントと注意点について紹介します。
内閣府事業プログラム選びのポイントと注意点
内閣府の事業に応募する際に気をつけておきたいことを記載します。
事業内容をしっかり理解すること
参加国や派遣国が違ったり、船の事業なのか、航空機派遣の事業なのかなどのプログラム内容によって様々です。自分にあった事業を探すためにも、後半で紹介する事業内容をしっかりと読みましょう。
事業の実施時期や期間で参加できるのか
事業が開始される時期はいつなのか、事前の研修の有無と時期を確認し、参加するために休みは取れるのかどうかを検討しましょう。大学生であれば、過去にOBOGが参加していることもあると思うので、教授や国際課に相談してみましょう。社会人であれば、過去に参加者がいた場合の処遇について、人事に確認してみましょう。
参加にかかる費用はいくらなのか
大部分は、国の事業ということで補助は出ますが、一部参加者が負担する費用が有ります。こちらについての目処がつけれるか、確認しましょう。「世界青年の船」事業のみ、経済的理由により参加費の納付が困難な場合に参加費の免除を申請することができます。(人数に上限あり)。
参加する事業によって英語力がどれくらい求められているのか
交流活動を円滑に行える英語力を有することが求められる事業と、そうでない事業が有ります。英語レベルに関して言えば、参加事業の中でも参加者によってバランスをとって選考がされていますので、できないからと行って必ずしも落とされるわけではありませんが英語の試験も、内閣府の最終選考では出てくるので、選考までに、英語力をあげる計画も合わせて考えていきましょう。
1次選考の締切と応募場所を確認しよう
2月中から3月中旬まで、1次選考がある各都道府県で違います。原則、住民票がある都道府県から応募するので、住民票を移していないひとは要注意です。また、個人的な感覚ですが、都市部の倍率のほうが高い傾向があります。
おおむね2月~3月中、応募先の都道府県・団体によって異なります 《⇒各都道府県の募集期間はこちら》
選考スケジュール
【第1次選考】応募先の都道府県・団体が定める日 《⇒各都道府県の試験日はこちら》
【第2次選考】内閣府が定める日 《⇒応募要領を参照してください》
2018年度 内閣府事業プログラムを比較しましょう
内閣府の公式ページより抜粋しています。
先程、説明した要素を考慮しながら、プログラム一覧を観てみましょう。
リンクをクリックすると内閣府の公式ページに飛びます。
「東南アジア青年の船」事業 | 「明治150年記念 世界青年の船」事業 |
国際青年育成 交流事業 |
日本・中国青年親善 交流事業 |
日本・韓国青年親善 交流事業 |
地域課題対応人材育成事業 「地域コアリーダープログラム」 |
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事業概要 | 「東南アジア青年の船」事業 (PDF形式:48KB) | 「明治150年記念世界青年の船」事業 (PDF形式:17KB) | 国際青年育成交流事業 (PDF形式:43KB) | 日本・中国青年親善 交流事業 (PDF形式:62KB) | 日本・韓国青年親善交流事業 (PDF形式:35KB) | ||
応募要領 | 東南アジア青年の船事業・応募要領 (PDF形式:22KB) | 「明治150年記念世界青年の船」事業・応募要領 (PDF形式:26KB) | 国際青年育成交流事業・応募要領 (PDF形式:21KB) | 日中・日韓青年親善交流事業・応募要領 (PDF形式:22KB) | |||
訪問国 (予定) |
タイ フィリピン ブルネイ ベトナム |
オーストラリア 他 | オーストリア ラトビア ラオス |
中国 | 韓国 | ドイツ (高齢者関連活動) フィンランド (障害者関連活動) ニュージーランド (青少年関連活動) |
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本体プログラム実施時期・期間(予定) | 日本国内活動 10月24日~11月1日 (9日間) 船内・訪問国活動 11月2日~12月12日 (41日間) |
陸上研修 2019年1月21日~ 1月26日(6日間) 船上研修 2019年1月27日~3月1日(34日間) |
9月8日~9月25日 (18日間) |
10月23日~11月3日 (12日間) |
9月5日~9月19日 (15日間) |
10月7日~10月16日 (10日間) |
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研修日程
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事前 | 8月4日~8月9日 | 9月14日~9月19日 | 7月3日~7月7日 | 7月3日~7月6日 | 7月3日~7月7日 | 6月29日~7月1日 |
出発前/ 出航前 |
10月20日~ 10月23日 |
2019年1月19日~ 1月20日 |
9月6日~9月7日 | 10月21日~10月22日 | 9月3日~9月4日 | 10月5日~ 10月6日 |
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帰国後 | 12月13日~ 12月14日 |
2019年3月1日~ 3月2日 |
9月26日~9月30日 | 11月4日~11月5日 | 9月20日~9月21日 | 10月17日~ 10月18日 |
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募集人員 | 39人 | 120人 | 各国12人×3か国 (合計36人) |
25人 | 25人 | 各国8人×3か国 (合計24名) |
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資格要件等
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国籍 | 日本国籍を有すること | |||||
年齢 (2018年4月1日時点) |
18歳~30歳 (1987年4月2日 ~ 2000年4月1日生まれ) |
23歳~40歳
(1977年4月2日~ 1995年4月1日生まれ) |
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語学力 | 交流活動を円滑に行える英語力を有すること | 訪問国の公用語による簡単な日常会話能力があれば望ましい(語学力がなくても選考で不利になることはない) |
英語による簡単な日常会話能力があれば望ましい(英語力がなくても選考で不利になることはない)
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経験 | – |
高齢者関係、障害者関連又は青少年関連の社会活動経験を原則3年有すること
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その他 | 地域、職域、学校又は青少年団体等において、帰国後も事業参加の経験を生かして社会貢献活動を行うことが期待できるひと。 各種研修を含む、事業の全日程に参加できるひと 過去に内閣府の行う青年国際交流事業に参加したことのあるひとは応募できません(地域コアリーダープログラムを除く) | ||||||
参加費 | 30万円程度 | 30万円程度 | 12万円~17万円程度 (派遣国によって異なる) |
10万円程度 | 8万円程度 | 9万円~13万円程度 (派遣国によって異なる) |
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応募窓口 | 住民票が所在する都道府県の青年国際交流主管課(室)または全国的組織を持つ青少年団体 《⇒各都道府県の応募窓口はこちら》 | ||||||
募集期間 | おおむね2月~3月中、応募先の都道府県・団体によって異なります 《⇒各都道府県の募集期間はこちら》 | ||||||
提出書類 | 参加申込書 作文 健康診断書(地域コアリーダープログラムに限り所属元の推薦書)《⇒様式のダウンロードはこちら》 | ||||||
選考試験日 | 【第1次選考】応募先の都道府県・団体が定める日 《⇒各都道府県の試験日はこちら》 【第2次選考】内閣府が定める日 《⇒応募要領を参照してください》 |
まとめ
こちらは、「世界青年の船」事業の出航の様子です。内閣府の国際交流事業を通して日常では味わうことができない貴重な体験ができるでしょう。日本代表になって、世界に挑戦してみましょう。そのためにも、まずは、応募することから、一歩踏み出すことをおすすめします。