ビジネスコンセプト:OODAループと組織のSECIモデルって何?

ビジネスコンセプト:OODAループと組織のSECIモデルって何?

PDCAサイクル回している?ってよく新卒の時、よく言われていたし、定時レポートを作成する時つかっていた。ビジネスで使われている戦略・戦術は軍事から来ているものが多い。いろいろなコンセプトが存在するものだ。知らないことが多くて大変です。最近、OODA(ウーダと読む)ループというコンセプトについての本を本屋でみつけた。OODAループとSECIモデルについて調べた内容についてまとめる。

OODA(ウーダ)ループの本を読んだ

不確実性の高いビジネス環境に計画はいらないとし、世界最強組織のアメリカ海兵隊が行動の基本原則とするOODAループが、いまアメリカの優良企業に広がっていると言う内容の本。

頭文字は、Obserb観察→Orient情勢判断→Dicide意思決定→Action行動という4つのフェーズをサイクルではなく、ループさせることで、常に考え、目の前で起こっている環境に合わせた判断を現場レベルで下し、組織で目的を達成するための意思決定スキルと言う説明がされている。

ガッチリした計画の中ではPDCAによる改善で十分だったが、昨今のVUCAな時代には、OODAの方がよいのだろうと言う内容。

※VUCAとは、不安定で Volatile、不確実で Uncertain、複雑で Complex、曖昧な Ambiguous 世界のことをさす。

多くの企業では、過去の前例や流行りの分析手法などから演繹的に導き出されるPDCAアプローチが染み付いており、スタートアップやニッチ企業との競争では明らかに不利とし、大企業からも指示されているとある。本当に事例好きな日本人ビジネスマン、何かと事例はないのかと?と聞かれてることが多いのではないだろうか。

しっかりくる。しかし権限以移譲とか、チームビルディングとか大変そうである。ティール組織とかも同じ感じかな?!気になったので、OODA関連のコンセプトについて調べてみた。

OODAを批判している記事を発見!

東洋経済の記事「OODAは知識創造モデルではない(外部リンク)」で、軍事戦略の専門家である一橋大学の野中先生、元自衛隊の三原研究員への取材記事を見つけた。

OODAについては、

・Orient情勢判断のところが暗黙知になっていることから、未完成なモデル。

・OODAは、消耗戦より機動戦向き、逆にPDCAは消耗戦に必須としてるが別物として扱えない、完全な消耗戦も完全な機動戦も存在しないからとも言っている。

・20名までの小隊にあてはまるが、中規模移譲の組織には合わない、陸上自衛隊は、OOをInformationに置き換えて、IDAを採用している。

との内容が語られている。

確かに個人や、少人数であればワークするだろうが、多くの人数を抱えている組織に当てはまるとは思えない。組織の実践については以下のSECIモデルの方を進めている。

OODAよりも実践ありきだったらSECIモデルが優れている?!

また、計画よりも実践ありきの場合のSECI(知識創造)モデルのほうが俗人的ではないので当てはまると紹介。色々なモデルがあるものです。。

知識創造モデルで、対話をし、暗黙知の共通項を抽出し、わかりやすく形式化、形式化された情報を統合し、組織の物語に昇華、体系化し、それを実践することで組織に浸透し、新たな暗黙知となる。これを回していくモデルと解釈。

SECIは、4つのワードの頭文字。

Socialization 「共同化」

Externalization「表出化」

Combination「連結化」

Internalization「内面化」

暗黙知と形式知の相互変換が知識創造の本質としている。一人の考えを吸い上げ、集合知にして、みんなの考えに。難しいことをいっていっているがとても重要だ。

SECIモデルのリーダーシップ

さらに、その相互変換をするのがリーダーの役割とし、

リーダーシップを、古代ギリシャの哲学者アリストテレスが唱えたフロネシス(賢慮、実践知)の考え方に基づき、6つの項目に落とし込んでいる。。

  •    「善い」目的をつくる能力(何が善いことかがわかる)
  •    ありのままの現実を直観する能力(現実の背景や事象のつながりなど、物事の本質的要因を察知できる)
  •    場をタイムリーにつくる能力(他者と文脈を共有し、共通感覚を醸成できる)
  •    直観の本質を物語る能力(直観によって察知した物事の本質を概念化したり物語化できる)
  •    物語を実現する政治力(善に向かって、概念や物語を実現できる)
  •    実践知を組織化する能力(賢慮が備わった人材を育成できる)

まとめ

たまたま、本屋でOODAの本に出会ったのがきっかけで、組織をまとめたり、適切な判断を組織でするために色々なコンセプトが存在することを改めてまなんだ。個人や少人数のチームでは、OODAは有効だと思う。しかし、大企業や大きな組織はSECIモデルだなと、軽くしか調べていないが納得した。それにしてもSECIで提唱されている、リーダーって、まとめる力、語る力、判断力を持っていないといけない。こんなリーダーいたらすごいですなっ!

気になる方はさらに深ぼってみてください。ではっ。

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